奥沢沿線のこじんまりとしたコーヒー屋さん★ONIBUS COFFEE
産後、世田谷区の行政サービスに救われた
○1カ月検診で思った。うちの子、体重増えすぎ・・??
うちのお嬢様は発育がとてもよく、
3,140gで生まれた体重は、1カ月検診では4,526gまで増え、
その後も順調に体重を増やしていました。
検診では体重の増加について、何ら指導が入ることはなかったのですが、
母乳外来の担当の人や、1カ月訪問の保健師さんからは、増えすぎだと言われました。
このまま体重が増えすぎても、幼い体に負担をかけてしまうだろうし、
逆にこれからの、首すわりやハイハイ、たっちの発育の妨げになっちゃうかも。。
と心配になったのが、娘生後1か月の12月頃初旬の出来事でした。
○それからは、試行錯誤が続く日々、、、。
ミルクのあげすぎ?
と思いミルクを減らしてみたら、
ギャン泣く回数が増えて頻回授乳に、、、。
いやいや、1時間に一回とかの授乳はつらいから、もう3時間はすやすや眠っててー
と、ミルクをガツンと一回100㏄とか上げてみると、大量に吐き戻したり、、、。
ネットで調べると、飲みすぎでもお腹が苦しくて泣くこともあるそう。。
確かにお腹がカエルのようにパンパン。
そっか、飲みすぎで泣いているのか。
いやでもうちの子、ミルクがほしそうにぎゃん泣いているんですけど、、、。
寝ぐずりで泣いているの?でもあやしても全然泣き止まない、、、。
ミルクをあげるとごくごく飲んでくれるし、やっぱソレかぁ・・・。
でもでも、体重増えすぎ??大丈夫?????
○・・・・ドツボにはまったとき、行政サービスに救われた
何が正しくて間違っているのかが分からなくなって、
色々なプレッシャーも重なり、なぜだか涙が止まらなくなった。
あぁ、これはヤバい。産後うつになりかけてるかも。。。
メンタルやばい状態になってきたのが、生後2か月中旬の頃でした。
思いつく限り、民間なり行政なりのサービスに頼ろう・・・!と思い、
とりあえず、世田谷区のホットラインのようなところに電話をしてみることにしました。
電話口の担当者の人に、
「かくかくしかじかで、とにかく授乳間隔が空かなくてつらいです」
と話したら、
「身長と体重を測って、小児科の先生に相談できる会があるから、ご案内しますね」
と、優しく、具体的に相談させてもらえる機会を案内してもらえた。。
正直、電話をして検診に行くことが決まった時点で、だいぶ心が救われた。。
ということで、世田谷区玉川市役所まで発育の相談に行ってきました(´・ω・`)
結果は至って良好な発育。
増えすぎでもなく、増えなさすぎでもなく、良い塩梅だった。
ほっ。
そして、保健師さんと小児科の先生に相談したところ、
・ 授乳間隔は徐々に空いてくるはず。
・ 赤ちゃんの遊び飲みということもあるあもしれない。
・ もし空かなくてつらければ、もっとミルクを足しても大丈夫。
同じ内容をネットで見ても、何も心に響かなかったけど、
リアルで子どもの発育を見てもらって、コメントをもらえたので、
強い安心感が得られました(´・ω・`)
行政のサービス、想像以上にありがたい。
つらくなったら、とにかく救いを求めたほうがいいなぁ。
出来ればリアルに対面で話せる場所に。
ミルクと母乳の混合でいいはずが、何が何でも完母!!になってしまった記録
娘が産まれるまでは、母乳とミルク、どちらでもいいやと思っていた。
だって、身の回りの人に対して、
「この人はおっぱいで育ったから健康」
とか
「この人はずっとミルクだから、愛情に飢えてるのかも」
とか
全く気にすることはなかったし、
「母乳こそオーガニックで素晴らしい」
という思考もなかった。
一般的な世の中の新米お母さん達だって、みんな似たり寄ったりの感じじゃないかな。
スタート地点では、基本的にフラットに考えられているはずだと思う。
でも、生後一か月を過ぎるころには、
ミルクを足すことに引け目を感じるようになってしまった。
意地でもおっぱいだけでやってみる!と思って、
何時間でも赤ちゃんにおっぱいを吸わせ続けたりしたときは、
「もう出てないよぅ(怒)」と大泣きさせてしまったりした。。
そして、ミルクでもおっぱいでもどっちでもいいはずだったのに、
母乳外来の桶谷式に行ってみたり(初診料5,600円)、
ネットで「完母 いつから」とか、「混合 完母にしたい」とかばっかり検索していた。
一体、なぜここまで、完母地獄にはまっていってしまったのか・・?
○一日中おっぱいをあげる日々になるため、気づけば頭の中がおっぱい一色になってしまう
・産後すぐの病院で計測をしていたけど、思ったより全然出ていなくてショック!
病院では、授乳前後で赤ちゃんの体重を測って、何CC飲めたかを毎回記録。
そのとき、周りのお母さんでは100㏄とか余裕でたたき出す人がいる中、
私は、「0cc」とか「2㏄」とか、ひどいときはマイナスとか(!)
びっくりするくらいおっぱいが出てなくて、ショックがでかかった。。
・だけど、努力すれば出る量は増える!という手ごたえが、もう少しがんばろう!という気にさせられた。
・そして、頻回授乳の名のもと、気づけば一日中おっぱい出しっぱなしの日々に、、。
○おっぱい出しっぱなし生活が続くと、やっぱり完母が最強じゃないか?と思い始める
混合の場合、両方のおっぱいを20,30分ほど吸わせた後、
ミルクを調乳して赤ちゃんに飲ませ(足す量にも毎回悩まされた、、、)
げっぷをさせて寝かしつけて、
哺乳瓶を洗って消毒。
を3時間に1回、来る日も来る日も続けることになる、、。
「こんなにおっぱい出ないなら、もう完全ミルクでいったほうがいいんじゃないの?」
「でもちょっとずつおっぱいの量も増えていってるし、まだまだ頑張れるんじゃないの?」
「いや、でも眠い、つらい、休みたい」
「このつらさは、完母になれば消えるはずなのに、、、」
「やっぱり災害時はおっぱい出てたほうが子どもの命を守れるし・・・!」
というようなかんじで、おっぱい一つで完結させたいと日々悩むようになっていった。
○周囲に対して感じるプレッシャーが、完母へのこだわりにかわっていった
・長い時間をかけておっぱいを飲んだ直後に子どもが泣くと、
子供を泣かせた状態でミルクを調乳しなければならず、
「おっぱいだけじゃ足りないんだねぇ」と思われているように感じて、
おっぱいで完結させられたらいいのに、、、、と切望するようになった。
・赤ちゃんを見に遊びに来てくれた人から「おっぱいよく飲むの?」と聞かれることが多く、答えに窮した。
「おっぱいの出が悪くてミルクも足しています」と素直に言うと、
なんなく気まずい空気に、、、、。
あぁ、完母だったらこんなに苦しい思いしなくて済むのに、、、、。
やっぱり、何が何でも完母にしたい、、、、!
そして見事に産後1か月で、アイデンティティが「幸せいっぱいなママ」から、「おっぱい製造マシーン」になりました。
ハピネス 桐野夏生
<概要>
VERYでの連載が単行本に。
あこがれのベイエリアに住む主人公は、3歳の女の子を持つ専業主婦。
しかし、同じエリアのママ友との付き合いに、悩みは尽きない。
海外赴任中の夫からは、一方的に離婚を申し込まれている。
義父母からは自立を迫られ、、、。
徐々に明らかになる、ママ友各々の秘密、歪み。
「みんなそれぞれ大変だなぁって」
<感想>
・人の生活ぶりを羨ましく思っても、その実は嘘かもしれないし、大変さがあったりする。
だから、表に出ている部分だけを見て、羨ましく思うものじゃないな。
・堂々としていればいい。
全身ユニクロでも、軽自動車に乗っていても。
人生の実をとる選択を。
・桐野夏生からの、「経済的、精神的に、自立なさい」というメッセージを感じた。
物語のママたちは、ほぼ専業主婦。
夫からの愛、経済的援助が途絶えると、とたんに窮地に陥ってしまう。
仕事を持っていればエライとか、専業主婦こそ勝ち組とか、そういった対立ではなくて、
なんかもっとこう、人としての自立を目指さないとなと思った。
・ややネタバレですが、主人公の夫が海外赴任から一時帰国するシーンがあって、
そこの何気ない描写が、「あぁ~、男の人が家に居るって、こんな感じだよねぇ」と、
結構リアルで、自分の夫を思い出しましたw
久しぶりに主人公、夫、娘の三人で手を繋いで歩いて、、、、というような、
「幸せだなぁ、、、」とほっとする瞬間があって、救いがある物語で読んで良かったです。
・ただ、「ハピネス」の続編が、「ロンリネス」という題でVERYで連載されているらしいので、
一瞬休戦状態(?)になった物語は、またダークな世界でジメジメと続いているのかな、、、。
と不安に・・・。
単行本早く出ないかな~(小説は基本的に単行本で買いたい派です)